菅義偉首相は21日の新型コロナウイルス感染症対策本部で、感染か広がっている地域を目的地とする「Go To トラベル」の旅行の新規予約を一時停止することを明らかにした。全国の1日当たりの新規感染者数が過去最多を連日更新し、感染症の専門家らでつくる分科会が20日、見直しを求める提言をまとめ、政府に提出していた。
首相は対策本部で分科会の提言を踏まえ、「感染拡大が一定レベルに達した地域ではその状況を考慮し、都道府県知事と連携し、より強い措置を講じる。Go To トラベル事業については感染拡大地域を目的地とする旅行の新規予約を一時停止するなどの措置を導入する」と述べた。飲食店支援の「Go To イート」でも、プレミアム付き食事券の新規発行の一時停止やポイント利用を控えるよう各知事に検討を求める考えを示した。
「Go To トラベル」は首相の肝いりで7月に開始。20日の首相の国会答弁によると、これまでに延べ4千万人以上が利用し、感染が判明した人は176人という。感染対策と経済の両立をはかるとする政府の基本方針を象徴するものだが、日本医師会が18日に「感染者急増のきっかけ」と指摘。東京都医師会の尾崎治夫会長は20日に中断を求めた。